2019年最初のハラプロジェクトの公演は、

豊田市足助町の怒田沢「寳榮座、七夕歌舞伎」。

ナニゴトモ三年目が大事と言われる様に、自然と村の人も私達ハラプロジェクトも力が入る。

三年とも成ると、村の人や村の自然とも仲良くなり、かねて念願の村の人達が役者として芝居に加わる。

121年の歴史有る寳榮座の芝居の神様も喜んでくれるだろう。

七月七日に向けて5、6月と稽古始まる。

村の人の役所は、スーパーコミック歌舞伎「足助版・鈴ヶ森」の「雲助」。

古典の「鈴ヶ森」を足助、怒田沢バージョンに書き替えた新作である。

村になじみの「入れ事」がいっぱい。

村の人たちには約30年ぶりの役者。

…稽古始まって一カ月、セリフが中々入らない。

…「コレはちょっと大変だぞ」と私。

同年配の悪戦苦闘ぶりがよく分かる。

…「ひとつここは心を鬼にして」と、「Aさん、Kさん、稽古は回数です。何回演ったかで決まります。

稽古場だけでは足りません。毎日、山や川に向かって声出してください」。

大きな声でお願いしました。

…一カ月も経つと昔取った杵柄でいい役者振り。

稽古も笑顔で、動きも普段の土の上の生活そのままに立派な雲助誕生です。

二人にしかできない味な立ち廻りも出来、稽古場は爆笑の渦。

やはり山で育った人の「足腰はイイナ」「真実味がアル」「嘘がナイ」演出してる私もニンマリです。

…今回は村の二人だけでなく、今年始めた「原智彦演劇技術教室」より5名の新人も初顔見世です。

どうぞ、遊びに来て下さい。のんびり美しい山里の舞台を味わって下さい。

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