今年の正月は静かだった。
昨年は書き初めだったが、
今年は一人静かに絵を画いた。
ナニを画くでもナク
勝手気儘の手指に任せていたら
ナニやら身体が2体と白い鳥らしきものが現れた。
が、中々「ムッこれで良し」とならない。
その内ナニか出るだろうと放置。
一月中頃のある日夢を観た。
変てこりんな可笑しい夢だ。
音楽仲間のYと誰かに挟まれて
白鳥の私が「白鳥の湖」を踊っている。
…アレッ可笑しいな、オレ白鳥になってる。
えっ白鳥?
ハッキリ目が覚めた。そして思い出した。
放置していた絵の事を。
で、床を抜け出て
出た出た夢だとつぶやきながら一気に画き上げ
最後にユメと文字を入れて完成。
絵が夢を呼び、それで絵が出来た。
〈白鳥と人が戯れて夢を観る〉
「ナントステキナ」…と頬が弛む。