私の気になる民謡(俗曲)に「かっぽれ」という曲が有る。

「かっぽれ」とは俗謡に合わせて踊る滑稽な踊り。

漢字で書くと「活惚」。

なんてステキなんだろう、「活き活きと惚れる」。

きっと目と鼻の穴をカッと満開にして惚れるのだ。

『カッポレ カッポレ ○○〇でカッポレ、ヨイットナ』

・・・能天気な明るい声で陽気な振りで踊る姿が目に浮かぶ。

かっぽれに限らず民間土俗に何万とあった唄、

仕事唄、祝い謡、わらべ歌、祭り唄。

産まれては消え、消えては産まれる。

天に昇るシャボン玉の様に。

文字や電波では決して伝わらない、生身の身体で生身の声でしか悟り知る事かなわぬ卑近な喜び悲しみ。

100人いれば100人の様でぷかりぷかり飛んでゆく。

コロナでオロオロ早や1年、

彼方へウロウロ

此方へウロウロ

辿り着いたは「カッポレ カッポレ」。

本年の流行言葉は「活惚」に極まった。