「原智彦演劇技術教室」始まる。
1月20日より毎日曜日、4時間、10回、3月24日で終わる。
述べ40時間の教室。
「ナニができるのか」ではなくて「ナニが起こるのか」を楽しみに始めた教室。
教室を始めたキッカケは‥
昨年夏、ハラプロの芝居を観た少年S君からの一本のメールからだ。
僕の住んでいる村の小学校では歌舞伎を演って大好きでしたが、中学になってその機会がなくなりました。「藪の中」を観て僕は芝居を観ているというより僕も芝居の中の一員になっている感じになりました。僕はこういう芝居がやりたいんです。どうしたらよいでしょう。
「これはなんとかせねば」と思ったのが始まり。
で、私に何ができるんだろう、この少年1人のために私のできる事、色々考えてみた。
芝居は考え方や思想を伝えるために演るんじゃない。
単純に「おもしろい」から演る。
「おもしろい」から観る。
それだけだ。
数ヶ月考えてやる事にした‥私が今まで70年かけて「おもしろい」と感動し、「マネ」して身につけた事を「マネ」してもらえたらそれでいい。
私の身につけたものは先人のもの、私のものではない。
ひょっとして誰かがマネしてくれたらいい。
少年S君がマネしたくなりマネできる教室をやろう。
これは私自身の挑戦でもある。
名前は「原智彦演劇技術教室」。
あえて「技術」と入れた。
私の信念は脳より身体(骨、皮膚)の方が偉いということ。
であるから、私の手足、身体が覚えた技術を伝えたい、味わってもらいたい。
それで「おもしろ」ければやればいい。
身体の技術はお金では手に入らない。
観てマネして自分の身体に落とし込めるかである。
「おっもしろい」と思えば続けられる。
続ければいつか手に入る。
人から人へ、手から手へ、足から足へ骨から骨へ伝わる教室。
もうすぐ1期生の3ヶ月が終わる。
最終日、何かが起こるだろう。
第1期生、11名、どんな花が開くか。
楽しみである。